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2004.01.21

公共建築物

from 「武田五一
hojoさんからコメントをいただきました。thanks!

関係ないですが、役所関係ってデザインなどの意匠的な所にたいする関心が無いばかりか、逆に罪悪とおもっているフシがあって残念です.
京都も古くて良い小中学校が沢山あるのですが、統廃合が進む中どんどん取り壊されています.スクラップアンドビルドだけがやり方ではないと思うのですが、、、、.

 最近、「税金の無駄遣い特集」というような記事をよく見かける。(結構、好き。)多くは高い税金をつかって無駄な建物が建てられたことを批判するような記事だが、「公共建築物は総工費が安くあるべきだ」という風潮にはなってほしくない。
 公共建築物は我々市民のものだから、安っぽいものではく建物自体にも文化的価値のあるものにすべきだ。幸いにも(市民にとって。設計者にとっては不幸にも)建築にかかるデザイン料というものは工事費に対し高くない。良いデザインだからデザイン料が高くて総工費が高いのではなく、単に工事費のみで価格は決定されるのである。
 例えば、絵画の値段というのは「材料費+手間賃」というわけではないだろう。芸術的に価値のある素晴らしい作品は高い値段がつくものだ。
 しかし建築物はちょっと違う。芸術的に価値があろうがなかろうが、ほとんど「材料費+手間賃」で総工費が決まるのである。
 確かにデザインされた建物は何もない建物に比べ工事費は高くなるかもしれない。だがデザインされたことによって建物の価値があがればそれは決して高いものではない。建物の価値を「総工費」だけで判断せずに「芸術的な価値」を含めて判断すれば、10億円で8億円しか価値のない建物を造るのと、12億円で20億円の価値のあるものを造るのとではどちらが良いかすぐにわかるだろう。「税金の無駄遣い」というのは不要なものを造ることであって、決して安いものを造ればいいってもんじゃない。

 また、レトロ建築哀歓でも書いたが、建物を壊すならそれ以上の価値あるものを次に造らなければならないと思う。それが公共建築であるならなおさらだ。もちろん、ここでいう「価値」とは「総工費」ということではない。

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