建築のデザインは誰のもの?
京都府船井郡丹波町に「ビジョンダンマーク」という施設があります。「デンマークの風景」という意味なのでしょうか。これは1992年セビリア万博デンマークパビリオンを移築したものだそうです。設計はデンマーク王立建築アカデミーのナッド・ホルシャー(Knud Holscher)教授。デンマークと友好関係にある丹波町が○億円だして買取ったそうです。
しかし、買取ったらそれをどのように使ってもいいものなのでしょうか。こちらでは、恥ずかしくなるような使われ方が紹介されています。↓
『VISION DANMARK Knud Holscher』(from 「関西今昔建築散歩」)
ナッド・ホルシャー教授はこのことをご存知なのでしょうか。それとも、この大きな壁はこうして宣伝用のペイントを施すことを目的としていたのでしょうか。そうだとしても、も少しカッコ良く描いてもらいたいものです。
この建物、今はほとんど廃虚と化しているようですが、捨てられたペットみたいな気がします。(世話できないなら、たやすく買ってこないでね。)
『無断で塗り替えていた 神戸港「フィッシュダンス」』(from 神戸新聞)
↑の記事によると神戸の「フィッシュダンス」ではフランク・ゲーリー氏が「侮辱された」とのコメントしているそうですが、私は「ビジョンダンマーク」の方が落書きされたように思えます。
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コメント
芸術家と建築家。
この二つをmixさせてはイケナイのかもしれません。
投稿: 関西walker | 2004.08.17 02:45
関西walkerさん、ようこそ。写真、ありがとうございました。
タイトルこそ「誰のもの?」ですが、私は建物はオーナーが自由に手を加えていいと思っています。(取り壊しも含めて)
けれど、「ビジョンダンマーク」は見てて恥ずかしくなりました。「芸術」がどうの「権利」がどうの言うのでなく、ただ単に「カッコ悪〜っ!」という感じです。
投稿: ちはる | 2004.08.17 18:24