« 三木家のなまこ壁 | トップページ | 境界領域 »

2006.01.18

三木市のなまこ壁

先日久しぶりに出身地、三木市の旧街道を歩く機会があった。歴史街道ののぼりがあちこちにみられ、古い街並みを残す運動が根づいてきているように思えた。

古い蔵を模した店舗も見受けられる。

この公民館もなまこ壁(?)にしている。大きな建物。

こちらは近畿の駅100選(大阪日日新聞)にも選ばれた神戸電鉄恵比須駅「湯の山街道」沿いの旧町屋をモチーフにしたという和風建築の建物ということだ。大きなむくりをつけた屋根になまこ壁。

塀までなまこ壁にしているが、何か気になる。


 三木の街並みって“なまこ壁”の特徴があったっけ?

 正直なところ、三木でなまこ壁を見た記憶は全然ない。そう思っていたところ『あさみ新聞』の記事の投書欄で「(兵庫県内の)なまこ壁は蔵が多いので外から見ることはできない」ということをきいた。

三木で全くなまこ壁が見られないわけではなく、湯の山街道を歩いていると1件、街道沿いに残るなまこ壁の建物を見ることができた。やはり蔵だ。所々壁が落ちている。

また登録文化財、玉置家にある蔵にもなまこ壁を見ることができる。これも道端から眺めることはできない。
そのほか、散策MAPを眺めていると数件なまこ壁の建物があるようだ。しかしほとんどが蔵のようで、なまこ壁が街並みを特徴づけているようには思えない。

 どうして今“なまこ壁”が普及しているのだろうか?
 なまこ壁の特性である耐久性が評価されているのなら納得できるのだが、どうも意匠的に採用している気がする。
 「三木にある古い建物の意匠を取入れる。」街並みへの配慮としては間違っていない筈なのだが、
古い建物=なまこ壁の建物
街並みへの配慮=古い建物の意匠 →街並みへの配慮=なまこ壁の意匠
というようになっていないだろうか?

 新しい街並みの特徴をつくる運動があるのなら、それは面白いかもしれない。しかし「なまこ壁を用いれば街並みへの配慮はできた」ということでは決してない。
 なまこ壁が嫌いなわけではないのだが、特に××××の模様は強烈なイメージで目に飛び込んでくるので取扱に十分注意してもらいたいと思うのだ。


|

« 三木家のなまこ壁 | トップページ | 境界領域 »

なまこ壁」カテゴリの記事

三木市」カテゴリの記事

コメント

うわあああ。出張したりなんだりしている間に、なまこ壁プロジェクトが進行中でびっくり。実は、編集長はマッピング共同作業に適切なウェブベースの地図システムを検討したりなどと「うにうに」とやっていました。

システムはいいからまずは事例を並べろっていう感じで、うちひしがれてます。がーん。というワケで、このどたばたが終了したら、手持ちのなまこ壁を大放出しようかと思っております。

確かに、気にしながら見ると、どうも勘違い景観配慮系のなまこ壁が多いと、改めて気づかされます。恵美須駅も去年訪れましたが、正直「どうなん?」と思ったものです。

以下余談。
しかし、歴史街道のあのノボリ。あんまり好きじゃないんですけど、なんとかならないですかね。ちはるさんはどう思われます?

投稿: あさみ編集長 | 2006.01.19 20:45

マッピングシステムで良いものがあれば教えてください。「ちず窓」は個人のカテゴリーを作れないようなのでイマひとつ。ウチのMacではマッピングできないし。

>勘違い景観配慮系のなまこ壁
この境界がむずかしいところですね。昔の街並みを忠実に再生する必要はないと思います。
1番上の店舗はうまくできていると思います。じゃぁ次の公民館はどうなのかというと引っ掛ってきます。どこが違うのか。どちらも蔵をイメージしたつくりだし、なまこ壁でその特徴を表しているし・・・・
もしまちなみづくりのマニュアルがあったとして(この地域にあるかどうかは知りません)「屋根は瓦葺き」「白い外壁」「なまこ壁を取入れる」などの項目が挙げられていたらどちらも優秀賞です。マニュアルではこの程度の誘導しかできないのでは?というメモ。

>歴史街道のあのノボリ
一時期「古い家は恥ずかしい」という風潮がありましたが、『歴史街道』というブランドを冠することによって、素晴らしいものであるという意識が地域住民にも広まっていると思います。
街並みは所有者の意識が揃わないと発展していかないので、ノボリぐらいはいいのではないでしょうか?

投稿: ちはる | 2006.01.20 07:46

あ、かなり核心。

>もしまちなみづくりのマニュアルがあったとして(この地域にあるかどうかは
>知りません)「屋根は瓦葺き」「白い外壁」「なまこ壁を取入れる」などの項目
>が挙げられていたらどちらも優秀賞です。マニュアルではこの程度の誘導し
>かできないのでは?

うーむ。だとしたら、マニュアルじゃなくて何なのだろうと、編集長、実は頭を抱えています。
「まちに住む人たちが、まちを良くしようと、がんばっているか否か」は、経験的にかなりリトマス試験紙になりえます。しかしそれでも限界はあるか、、。

ノボリの件は、ちはるさんのそういう意図をふまえた上での余談なので、あまり気にしないで下さい。だんだん所有者さんの意識が変わってきたら、今度は、あのノボリが歴史的まちなみにそぐわない、とか言って規制対象になったりすることを考えて、ちょっとわくわくしてみたり、、、という程度の話だと思っていただければ幸い。

投稿: あさみ編集長 | 2006.01.21 01:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3635/8221455

この記事へのトラックバック一覧です: 三木市のなまこ壁:

« 三木家のなまこ壁 | トップページ | 境界領域 »