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2006.03.06

「景観」と「祭り」

だいぶ日が経ってしまったが「美しい景観 神戸シンポジウム」メモ書きの続き。
浅木隆子 北野・山本地区をまもり、そだてる会会長の話

・活動の方針として「ハード面」だけでなく、「ソフト面」も重視する
・日々のゴミ撤去や不法看板撤去、植栽の推進といった活動の他にインフォラータ等シンボルイベントを開催
景観は住み続けることによって形成される日々の活動である。
 神戸の北野は繁華街に近い場所でありながら異人館等こぢんまりとしたスケールの趣のある建物が集まっている地域である。ここを目的として神戸を訪れている観光客も多い。しかし商店ばかり並んでいるわけではなく住宅地である。
 景観はまず住んでいる人がいてこそ守られる。空家、空地が増えるとその景観は崩壊していく。我が町の景観に誇りを持った住民が日々活動を続けていけるということを改めて感じた。
 一番興味深かったのは“インフォラータ”を開催したということ。景観とは直接関係ないかもしれない。観光地だから観光客を呼込む運動だと思っていたが、しかしその考えは間違いであった。
 私は、これは街並みを保存しようとすべき地区に必要な「祭り」だと思った。祭りはその地区に住んでいる人々が総出で行う行事である。昔は神事ということで参加しないということが許されなかったのかもしれないが、コミュニティの全員が参加する場があるということは地域の足並をそろえる基盤にもなっている。普段からコミュニティの人達がつながっていることによって、自分の家だけハズれた景観要素になるわけにはいかないし、また建物・土地を手放さなければならなくなったときでもまずコミュニティの中で対策を練ることができる。
 ところが不参加の自由も主張できる現在でコミュニティのイベントを持つことはなかなか難しい。ニュータウンや一度崩壊してしまったコミュニティにおいて町並みをつくっていくということに「祭り」のようなしかけを設けることがポイントであると感じた。

 話は変わるが、神戸空港のPRでもこの地区を観光の目玉に挙げるなら、会長がした「この地区だけ高さ規制をして景観を守ろうとしても、三宮中心部で高層ビル(市庁舎含む)が建ち並ぶと北野からの眺望が悪くなり北野の特色が失われる」という話に誰か応えて欲しかった。


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