『建築の設計と責任』
以前「谷中M類栖」の記事で紹介されていた本、多田英之 著『建築の設計と責任』を読了。
m-louisさんの記事を読んでいると、この本には耐震構造よりも免震構造の方がいかに優れているかということが書かれているものと思っていましたが(それも書かれていますが)、建築・建設業界の先行きの見えない現状について述べられた本でした。
谷中M類栖『耐震強度偽装問題への提言4』でm-louisさんにコメントResをいただきましたが、免震には多くの障害が立ちはだかっているのは事実でも、免震だけ障害が立ちはだかっているのではないです。この業界の悪しき構造を免震材についてのエピソードを例に紹介されているにすぎないです。
業界内の流通の問題、建築基準法と行政の問題、組織人として個人としての課題・・・・結局、設計者が個人の倫理として解決しなければならない問題を再認識しました。
ただこの本で取上げられている「設計者」が存在しているフィールドはまだいいです。“本来こうあるべき”という姿がまだ見えます。しかしそれが存在しないことがデフォルトな世界が同じ業界内に存在します。
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コメント
う〜む、私の書きたかったことを物の見事に一つのエントリーでまとめられてしまいました(笑)
しかし、そうした一例にすぎないエピソードからでも何らかの切り崩しを!と考えてエントリーしたのが、あの提言シリーズでした。
多田さんの「設計者」は確かに信じられた「設計者」なんですよね。
そのことは本からでもそうですが、videonews.com のトークでも同じように繰り返されます。しかし、その多田さんの見つめる先にない「信じられない」世界にあっては、やはり法律で取り仕切るしか最早為す術はないのでしょうか?
投稿: m-louis | 2006.05.26 03:16
m-louisさん>すみません、例のトークはまだ聞いてないっす。
一つのエントリーにまとめているのは細かく書いている余裕がないからです。
でも余裕が無いわりにはこの本、短期間で読めました。免震構造が普及しない言い訳ならツマラナイだろうなと思っていたのですが、さにあらず。業界内の現状を斬った内容は面白かったです。
「信じられない」世界について(?)は、また別に書けたらいいなと思っています。
投稿: ちはる | 2006.05.26 08:29