建築がもたらす町とのかかわり
日経アーキテクチュア誌の記事から
『玄関とキッチンを兼ねる土間空間』 (from 日経アーキテクチュア 2008年11月10日号)
この家がきっかけで、町とのかかわりも生まれた。入居して2、3ヶ月たったある日、見知らぬ老夫妻が南側の縁側に腰掛けて休んでいた。実は、散歩途中の近所の人で、「前からお宅の庭の畑が気になっていた」と言って、以来、畑のつくり方を教えてくれるようになった。
さらりと書かれていますが、提案した建築家も受け入れた施主も素晴らしいと思います。
現在は
『小学生にあいさつしただけで通報されるかもしれません』 (from GIGAZINE)
という話題がネタではなく現実に浸透している時代です。
塀を取り払うということ、「イヤなものが入ってくるかもしれませんが、ステキなものもいっぱい入ってきますよ」なんて提案するのも難しくなってきました。
(ステキなものが入ってきても忘れられていますが、イヤなものが入ってきたらすぐに呼び出されるおそれを抱えています。)
けれども「町とかかわる」ということを皆がすれば、最終的には防犯に対しても有効になるんですよね。
「町」から「個」への空間の変化のさせ方がウマイと思いました。
ところで、この号の日経アーキテクチュア の記事に『「建材・設備ガイド」年間ベストレビュー』として名前を載せていただいております。
10人中、ひとりだけハンドル名で申し訳ないです。
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